2012年6月27日水曜日

Rustic simplicity



昼休みにちょこっと書いてます。

そういえば、友人の展覧会&受注会って始まっていなかったっけ?と。

、、、昨日からやってました、以下詳細。


emic:etic & tabrik  即売及び、秋冬受注会

京都のid Gallery にて

add: 京都市中京区夷川通寺町西入南側
tel: 075-212-0075

すっかりご無沙汰していますが、二人とも作家肌の素敵なデザイナーです。

今回のテーマは”服飾と草木の研究室”だそう。
彼女達の作品は、標本箱の中をのぞいたような、繊細で素朴な味に溢れています。

ハンドワークがお好きなお方には是非お勧め。
会場にはデザイナー本人達もいるそうなので、面白い話が聞けるかもしれませんね。

会期は7月の2日迄。








2012年6月21日木曜日

Ligne "VACANCE"


台風と共に帰国、翌日は荒れ果てたアトリエの庭の片付けで終わり、ろくに仕事にかかれないまま、今日はもう木曜日。

リラックスラインのミーティングがありました。

バリ島で集めてきた素材と、大まかなコンセプトの接点をさぐり、年間のアイテム展開を視野に入れながら、構成の枠組みとブランドイメージを決めて行きます。

この新ラインは年間を通して基本はリゾート。プリントワンピース中心のコンパクトなコレクションで、今までやってきたシーズン性の高いものとは違った、雑貨的要素を含んだポップな構成を目指しています。

マーケットに詳しいこの友達が用意してくれた資料を、一つ一つ丁寧にチェックしながら、

フムフム。
だったらこれは??

と、お互いに意見を出し合い議論を進め、あっという間に4時間。

取り敢えず何枚かサンプルを作り、2週間後に再ミーティングとなりました。

少しずつですが確実に進む、この感じがとても好きです。

2012年6月16日土曜日

un aperitif discret

今日は一体何度のため息をついたのだろう。。
インドネシアという国でハッスルは日常茶飯事、というのは百も承知だが、今朝は久々携帯越しに怒鳴りちらしてしまった。。のを皮切りに、右から左から理屈の通らない問題処理に追われ、挙げ句の果てに、夕方行った染め物工場では約束をすっぽかされて、最悪撃沈。

あ~ぁ、というときに、一緒に工場に行った友人がビーチに誘ってくれた。

Kマートで買った各自1本のビンタンビールを片手に、観光客のいないローカルビーチへひたすらバイクを走らせる。と?

そこにあったのは、とてつもなくひろーいひろーい空。

ひたすらボーッと眺めて30分。何だかどーでも良くなりました。

帰りは既に夜空に満天の星。

360度の地平線を見渡しながら、自分の存在の小ささを噛み締め、夜の一仕事に戻るのでした、、。

2012年6月14日木曜日

Batik & Colors

今日の空は絵の具で描いたような青と、綿菓子の白い雲。

昨日より出張でバリ島にきています。

今回のミッションは主に生地探し&サンプル作成なので、初日から大渋滞の中、バイクを走らせ生地屋を廻ることになりました。

3つのラインを同時に進行している為、かなり色々な生地のリサーチをするのですが、毎回楽しいのは、何と言ってもバティックの生地屋めぐりです。

トラディショナルなものから、よく見るリゾート感タップリのハイビスカス模様、タイダイ柄と、良い悪いは別としてそのバリエーションの多さに目がキョロキョロしっぱなし!選ぶのは楽しさを越えて一苦労です。

そんな中でも、疲れを吹っ飛ばす注目するレンジをここに一つご紹介。

バリ島という土地は、観光目的だけでなく、物作りに携わる外国人が多く訪れる場所。そんなウエストナーからここ数年新しい動きが見られます。それは、昔ながらのモチーフにヨーロッパ的色を乗せ、新しいバティックを作るということ。泥臭い、見慣れた柄が何ともモダンに蘇り、それがとても新鮮です!あのヨーロッパ的な柔らかい色調で染められたバティックは、エスニックの枠を簡単に乗り越えて、私の感性を心地良く刺激してくれます。

まさに国際色豊かなバリ島ならではのコンビネーションですね。

来シーズンから始める予定のリゾートライン。とても楽しみになってきました。


2012年6月11日月曜日

Penhaligon's


梅雨入りです。

スイッチを誰かが入れたような、空気の変わり様。どこもかしこも、気分まで一気にジメジメムード。"爽快感!"という言葉が、とても遠い日の物の様に感じます。

日頃から、気分の切り替えにアロマの力を借りる事が多いのてすが、今日はpenhaligan'sのeau de parfam,"ELLENISIA"を手にとりました。

甘いクチナシから爽やかなローズ、抜けるようなプラムネクタ-へと移りゆく香りは、この季節の代名詞のようで、憂鬱な空気を優しく、気持ちを新たに目覚めさせてくれます。

この香りとの出逢いとは?

友人の彼の誕生日プレゼント購入に付き合った時のことです。丁度この時期、仕事でアロマオイルの調合に携わっていたので、ここの全ての香水に漂う高貴でピュアな香りに強い衝撃を受けました。その上パッケージングの素晴らしい事!洗練された箱を包むハンドドローイングの薄紙は、茶目っ気たっぷりで、イギリスらしいウィットに溢れています。すっかりこのメゾンのファンになったのは言うまでもありません。

調べれば、Penhaliganは1860年に英国南西部に理髪店として創業,今では英国王室御用達の大老舗だとか。それは歴史の香り、だったのですねぇ…。素晴らしい!

まぁとにかく、ここの香りはどれも絶対オススメです。因みにここに紹介したELLENISIAの由来は、ケルト語の妖精(elen)、妖精のように神秘的でありながら、不思議な魅力を合わせ持った女性の為のフレグランス、と言うことですょ。

今度欲しいのはというと、。

Elisabethan rose.

こちらは英国のイングリッシュローズを贅沢に使った、摘みたてのバラのようにフンワリ、軽やかな香りでございます。

2012年6月5日火曜日

Pattern making

今は花と鳥達の溢れる季節。

そんな花で溢れる家々の庭を見ていたら、(というわけでもないかも?しれないが)ハッピ~で自由なピースが作りたくなって、こんな1枚を作成中。

最近はゆ~るいパターンが主流となってしまったので、殆ど平面製図からトワールが精々で、考えてみれば、きちんと立体のドレーピングをしたのは本当に久しぶり。ボディーに直接布を当てて、ザクザクと形作っていく作業はなんとも心地がよい!思考が開放される感じです。

しかし、トワールというのは不思議なもの。まるで心の内を表しているようです。

うまくいく時、パターンとなる布、初めは何の変哲も無いシーチングですが、進むにつれてリアリティーを段々に纏い、終にはそれに息が吹き込まれたように実際の素材での”服”として見えてくる瞬間を迎えます。そこまできたら、色々実務が残っているにせよ、このパターンは成功です。

しかし残念ながら、実際にはそうなれるトワールと、そうなれないものが有り、その境目は一体何だろう?といつも思います。

それは多分、、、迷い?でしょうか?

私の場合、見切り発進が多い日常の中で、この”パターン”だけはそれを許してくれません。

頭の中に明確な完成形が見えていない限り、殆どの場合ボディーの上で迷走します。、、そしてど~でもいいゴミ箱行き寸前のパターンになったりします。そこからの修正で何とかなるってことは確実に無いのです。

何にでも心は表れるものなのか。。

ま、とりあえずこのピースのパターンは成功です!
実際の素材のサンプルアップからは、また別の詰めどころが待っているかも?